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西蔵経済の60年(5)観光業が経済の柱に | |
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資料写真。新華社より |
西蔵(チベット)の神秘的な魅力と華麗さは世界中の目を引き寄せる。中央政府の第5回西蔵業務座談会では、西蔵を重要で世界的な観光地にすることがうち出された。観光業は現在、西蔵の重要な経済的柱の一つとなっている。
林芝県魯朗鎮扎西崗村の平措さんの家は、村はずれの川の畔にある。庭にはナシの花やモモの花が咲き乱れ、庭全体が小さな公園に仕立てられている。2棟ある建物の一つは民宿になっており、一度に20人以上の受け入れが可能という。平措さんによると、県が一昨年、村に80万元の補助金を拠出し、村の20世帯が民宿業の発展資金として1世帯あたり4万元を貸し受けた。返済期限は3年で、返済された資金はまた別の農民世帯に貸し出されることになっている。平措さんの民宿はこの補助金を借りて建てたものだという。
平措さんの民宿は昨年、2千人を超える観光客を受け入れ、うち半分が宿泊客だった。民宿の収入のほか、西蔵特産品の販売、観光客向けキノコ狩り、乗馬観光などの収入もあり、平措さん世帯の観光収入は10万元を超えた。
現在、西蔵には平措さんの民宿のような「星級」民宿が315軒ある。観光サービス業に従事する農牧民世帯は1万1千を超え、直接的な従業員数は4万人、間接的な従業員は23万人を上回る。
2009年以降、国は西蔵の観光業の発展に向けて3億5千万元を投入した。地級市7カ所に観光総合サービスセンターを設立したほか、県級市の一級レベル観光エリアにおけるサービス施設や郷村における観光による一級レベルの村おこしプロジェクトを支援してきた。西蔵の民族手工芸品産業への支援の実施に伴い、西蔵の観光消費市場が拡大を続けており、現在では旅行記念品の消費支出が観光収入全体に占める割合が約30%に達する。
現在、自治区には1千軒を超える観光ホテルがあり、うち星級ホテルは165軒に上り、ベッド数は8万床を超える。
第11次五カ年計画(2006-10年、十一五)期間に西蔵を訪れた国内・海外の観光客はのべ2125万人に上り、第10次五カ年計画(2001-05年、十五)期間の2.8倍に達した。観光収入は226億2千万元で、十五期間の2.7倍だった。観光業が第三次産業に占める割合は20%を超えている。(編集KS)
「人民網日本語版」2011年5月24日 | |
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