5月23日早朝、ラサの空は浄められたかのように青く澄み渡っていた。
色とりどりで華やかなポラタ宮広場で、69歳のチベット族女性・次仁培(音訳)さんは民族衣装を身に纏い、喜びにあふれて、厳粛な国旗掲揚式の開始を待っていた。
「今日はとてもめでたい日です。私たち自身の祝日を祝うために早朝から広場に来ました」。チベットの平和解放前、次仁培さんの両親は使用人で、草刈り、馬の餌やり、牛糞拾いなどの仕事に一日中追われていた。当時まだ小さかった次仁培さんも両親について仕事をしていた。「苦しくてたまらず、お腹は満たされず、温かい服もなく、よく眠ることもできませんでした」。
「平和解放、特に民主改革後、私たち農奴はみな主になりました。中央と全国人民の力強い援助の下、幸せで満ち足りた暮らしをしてきました。新旧両社会を経験した私たちは、現在の幸福な生活を大切にし、いつまでも共産党につき従って行くよう次の世代をよく教育しなければなりません」。国旗が掲揚され、国歌が斉唱される中、年老いた次仁培さんは感動の涙を流した。
チベット自治区人民代表大会常務委員会の向巴平措(音訳)主任は国旗掲揚式で「チベット各族人民はこの偉大な日を永遠に銘記する」と強調。チベット解放・革命・建設に命を捧げた烈士を心から偲び、チベットの発展と進歩に貢献した先人と全ての人々に敬意を表すとともに、チベット自治区を支持する世界の友人に心からの感謝を表明した。
国旗掲揚式終了後、チベット各族・各界の人々が直立する中、若い戦士が厳かに行進し、チベット平和解放記念碑に献花した。現場にいた5000人余りが、チベットの平和解放、社会主義革命、建設事業に勇ましく命を捧げた烈士に揃って黙祷した。(編集NA)
「人民網日本語版」2011年5月24日
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