日本政府観光局(JNTO)北京事務所の飯嶋康弘所長は27日、「INCHEM TOKYO(インケム東京)2011」記者会見の席で、西安中国国際旅行社(西安国旅)が主催するメーデー連休を利用した観光ツアーが29日に中国を出発、九州などを訪れると明らかにした。中国大陸部からの日本ツアー催行は、東日本大震災後初めてという。中国新聞社(北京)が27日、報じた。
飯嶋所長は「震災の影響を受け、3月に日本を訪れた中国人観光客は前年同期比5割減少した。日本は今後、観光PRに力を入れていく」と語った。
日本各地の観光部門担当者は5月以降、中国に赴いて各地の実情を説明し、6月からは各種広告やインケム東京のようなイベントを通じて、日本観光のPRを推し進める計画。
飯嶋所長は、27日の記者会見で、福島原子力発電所の放射能漏れ事故に関する状況を詳しく説明した。国際民間航空機関(ICAO)の声明を引用し、福島第一原発から漏出した放射性物質の濃度は極めて低く、人体の健康や輸送上の安全に危害を及ぼすことはあり得ないと強調。また、電力供給、食品・水の安全性など、中国人観光客が関心を持つ話題についても話した。
飯嶋所長は「震災後初めての海外からの観光ツアーは、今月16日の香港からの旅行団だった。日本は現在、中国の旅行大手各社と周到な事前打ち合わせを進め、一日も早く団体ツアーが元通りに再開するよう願っている。そして、今夏には震災前の状態まで回復するよう努力したい」と抱負を述べた。(編集KM)
「人民網日本語版」2011年4月28日
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