山東省税関によると同省の農産物の対日輸出は今年3月以降、地震の影響で前年同期比49.1%増の3億4500万ドルに達した。今や日本は最大の輸出相手国だ。「中国新聞網」が伝えた。
山東省農業庁は18日、同省の一部企業で対日輸出の受注が増加傾向にあることを明らかにした。これまでは半製品段階のものだったが、現在は製品段階のもので、直接日本のスーパーに並び、日本市民に消費されるものだ。同省の野菜?水産物企業の一部は現在、対日輸出の拡大に備え、稼働時間を延ばして生産量を増やしている。
山東省農業庁対外協力処は▽東日本大震災で深刻な被害を受けたのは農業・漁業地域が中心で、大量の田畑が津波の被害を受け、土壌の回復に時間がかかること▽畜産・水産業の拠点も多く破壊され、短期内には再建が困難であること▽福島第1原発の放射能の影響が拡大を続けていること--から、長期的に見て日本の農産物需要は拡大を続け、山東省の対日輸出も伸びると分析している。
山東省農業庁の庄文忠副庁長は「山東省は農産物の生産と貿易が大変盛んだ。農産物資源は豊富で、品種も揃っている。特に5大輸出品である野菜、水・海産物、肉、果物、落花生は、産業化・量産化が進み、生産能力においても、加工能力やクオリティにおいても、日本市場のニーズを完全に満たすことができる」と指摘する。(編集NA)
「人民網日本語版」2011年4月20日 |