人口の基数が巨大であることに加え、中産階級や富裕層が急速に拡大していることから、中国が世界第2位の観光市場となる日はそう遠くないと予想される。ボストンコンサルティンググループ(BCG)が30日に発表した研究報告によると、中国観光市場が世界全体に占める割合は2013年に8%に達し、日本を上回り世界第2の観光市場になる見通し。中国新聞社が報じた。
研究報告によると、今後10年間、初めて海外に出かける中国人観光客は年2500万人に達する見通し。2020年には、世界観光市場全体で中国が占める割合は14%に増え、世界第2位の座を不動のものとするが、まだトップの米国とはまだ大きな隔たりがあると予想される。
今後ますます増え続ける中国人観光客は、海外に向かうと予想される。海外を訪れる中国人観光客の延べ人数は、2020年までに米国人観光客に近づく見通し。その時点で、日本と韓国を訪れる外国人観光客のうち中国人が4分の1を上回ると見られる。欧州を訪れる中国人観光客は現在の4倍に増え、北米にとって中国は第3位の観光客資源国となると予想される。
これらの予想には、れっきとした根拠がある。中国国家観光局の統計データによると、2010年の国内を旅行する中国人観光客は前年比10.6%増の延べ21億人に達した。また、海外を訪れた中国人観光客は同20.4%増の延べ5739万人。
BCGは同報告において、中産階級を「世帯年収6万元以上の家庭」と定義している。この基準によると、中国の中産階級と富裕層は、2020年には4億人に達する見通し。(編集KM)
「人民網日本語版」2011年4月1日 |