中国空間技術研究院の葉培建は2日、記者の取材に対し、月探査衛星「嫦娥3号」がすでに試作モデル開発段階に入り、2013年には月面軟着陸実現に向け、西昌衛星発射センターから打ち上げられることを明らかにした。新華社が伝えた。
嫦娥3号は中国にとってまったく新しい、初めて開発する探査機であり、技術的難易度が非常に高い。
「最大の難易度はいかに安定を保って月面に着陸するかということ」と葉氏は語り、「軟着陸が硬着陸になってはならないが、月は真空のため、軟着陸のためにパラシュートを使うこともできない。落下しながら逆推力でエンジンの速度を落とすしかない」と説明した。
嫦娥3号が一連の技術を克服し、月探査計画第2段階の「月面着陸」任務、即ち月面軟着陸と巡視調査を無事に遂行すると信じていると葉氏は期待を示した。
嫦娥3号の着陸機には7台の科学装置とカメラが搭載され、それぞれの科学探査任務を遂行するほか、地球と地球以外の天体を撮影することになっている。一方、月面車にはパノラマカメラ、月測定レーダーなど8台の装置が搭載される。月面車は月面上で操縦、方向転換、ルート選択、坂道走行、障害物回避を自動で行い、自ら或いは着陸機がデータを地球に伝送することになっている。(編集KA)
「人民網日本語版」2011年3月3日 |