第11回中日戦略対話が1日、東京で行われ、中国外交部の張志軍副部長、日本の外務省の佐々江賢一郎事務次官が5時間半にわたり会談した。今回の対話では、傷ついた中日関係が修復され、正常な軌道に戻るかに注目が集まる。
▽対話の承前啓後
今回の対話に注目が集まる理由は、開催時期が非常に微妙なためだろう。「承前啓後(しょうぜんけいご)」(過去を受け継いで未来を導き開くこと)という言葉がぴったり当てはまる。
メディアの多くは、対話の間隔がややこれまでよりも開いていることに注意している。第8回対話は2008年2月、第9回対話は2009年1月、第10回対話は2009年6月に行われたが、今回は21カ月後にようやく開催の運びとなった。その間、日本は民主党政権になり、中日相互に探り合いが必要だったこともあるが、主には釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題が両国関係に水をかけたためと考えられる。王泰平・元在大阪中国総領事館総領事は「あの騒動の後、冷静さを取り戻し、中日はいずれも関係修復を希望するようになった」と語る。昨年下半期以降、中日間では首脳会談、閣僚級会談、民間交流などが相次ぎ再開、今回の戦略対話回復によって中日の各レベル、各分野の交流は基本的に通常の状態に戻った。
▽実務的協力を提唱
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