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程永華駐日大使、新潟で中日関係について講演

 

 

程永華大使

 程永華駐日中国大使は2月18日、新潟を訪問した際、中国の発展と中日関係について講演した。中国駐日本国大使館のウェブサイトが伝えた。

 中国の発展について程大使は、日本のメディアで注目されている、昨年中国のGDP(国内総生産)総量が世界第二位になったことを切り口に、次のような見解を述べた。GDPの世界第二位躍進は、中国の発展プロセスにおける重要な段階である。近代中国は国力が衰え、さんざん侮りを受けた。新中国成立以来、とりわけ1978年に改革・開放を実行してから、中国は中国共産党の指導の下、中国の特色ある社会主義の道を歩み、極めて大きな成果を収めた。過去10年間、中国経済は年率11%前後の成長を維持し、国民の生活は著しく改善された。10年間に、中国は毎年平均6870億?の商品を輸入し、関係国・地域のために1400万余りの雇用を創出した。中国は国際社会とともに、世界的金融危機に積極的に対応し、国際経済体制の改革を推進し、責任ある大国としての重要な役割を果たした。これらのことは、中国が選んだ道と中国がとっている政策が正しかったことをよく証明している。

 程大使は同時に、次のように指摘した。中国のGDP総量問題については客観的冷静に分析すべきである。もう一方で中国経済の遅れたところ、足りないところを見る必要がある。中国には13億の人口がいる。国際通貨基金(IMF)など国際機構のデータによると、中国の国民一人当たりGDPは世界第100位前後で、世界平均の半分にも及ばず、日本の10分の1である。中国にはなお1億5000万の貧困人口がいる。中国の発展過程では、資源、エネルギー、環境などいくつかの問題が比較的めだっている。中国は依然として発展途上国で、中国はなお社会主義の初級段階にありまた長期間そうなる。われわれはこの基本的国情を冷静に認識している。今年は第12次5カ年計画(2011-15年)のスタートの年だ。中国はいま、経済発展パターンの転換を速め、産業構造を調整し、全面的でつり合いのとれた持続可能な発展を実現し、2020年の小康社会(暮らしぶりにわりあいゆとりのある社会)全面建設の基礎を築くために力を尽くしている。

 程大使は次のように強調した。中国が発展した後どこへゆくのか疑いをもつ人もいるが、それはまったく無用だ。中国は引き続き互恵・ウィンウィン(共に勝者となる意)の開放戦略をとり、世界各国との経済協力を深め、地域と世界の経済の共同の発展をはかっていく。どう発展しようとも、中国は国際社会の責任ある一員として、つねに変わらず平和的発展の道を歩み、引き続き国際平和をめざすことによって自国を発展させ、また自国の発展によって世界の平和を守り促していく。

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