日本貿易振興機構(ジェトロ)が17日発表したデータによると、「2010年の日中貿易総額が前年比30%増の3018.5億ドルとなった。輸出額、輸入額、貿易総額の3つの指標がいずれも過去最高となった」。日本は2国間貿易で3千億ドル台を突破するのはこれが初めてとなる。
日本の輸出額は1490.9億ドル、前年比36%増、輸入額は1527.5億ドルだった。日本の貿易総額に占める中日貿易総額の比率は09年から0.2ポイント増えた20.7%で、これも過去最高となった。
日本の対中国輸出は、中国政府による経済刺激策が追い風となり、建設用・鉱山用機械および部品の輸出が大幅に増加、前年比105%と高い伸びを示した。とりわけ、建設用・鉱山用機械の輸出はこれまでにない好調ぶりだった。
そのほか、上海万博の影響で、デジタルカメラやビデオカメラの輸出も大幅に増加。半導体、自動車関連の輸出も好調だった。高級車を中心とした完成車のほか、トラック・バスの輸出も拡大、自動車輸出は前年比81%の増加となった。 ェトロは、2011年も日中貿易はこの成長ペースを維持するだろうとの見方を示した。また、ジェトロは「日本の対中国貿易は06年以来、輸出が輸入の伸びを上回っている。2011年に日中貿易収支は、中国は黒字から赤字に、日本は赤字から黒字に転換する可能性がある」とした。
日本メディアは「中国はすでに日本最大の貿易相手国になっている。しかし、中国の貿易相手国としての日本の地位は下降ぎみである。最近では、中国第4位の貿易相手であるASEANに抜かれるという状況も起きていることから、日本は2011年、中国の貿易相手国として第三位の地位を守れるかどうかが重要となる」と分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年2月18日 |