中国現代国際関係研究院日本研究所の馬俊威副所長は14日、中国の国内総生産(GDP)が日本を抜くのは正常なことであり、平常心でとらえるべきだと述べた。さらに「中国は1人当たりのGDP、科学技術、総合的な国力などでは日本に大きく遅れをとっている。本当の意味で『世界第二の経済大国』になるための道のりはまだ長い」とし、次のように続けた。
中国経済は急成長期にある一方、日本は近年経済不振に陥っている。このため中国が経済総量で日本を抜くのは当然の成り行きだといえる。今現在、世界経済の今後見通しが立っていないし、中国が常に速いペースで経済成長を維持できるかは未知数だ。このため、「世界第二の経済大国」となったことを誇示するのではなく、控え目な態度で国際間の協力を強化し、世界経済の回復に向けて貢献しなければならない。また、中国の「ソフト・パワー」、特に経済関係の法律・法規の規範化などは、さらに向上が求められていることを冷静に認識しなければならない。
経済力の向上はたやすく成し遂げられるものではない。中国は着実に己の道を歩むことだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年2月15日 |