2月10日、中国人民解放軍海軍の張召忠少将はCCTVの「今日関注」のインタビューで、日本がロシア、韓国、中国との間に領土問題を抱えていることについて「平和的解決の可能性はない」と述べた。以下、インタビューの抜粋。
司会者:現在、日本はロシア、韓国、中国との間に、領土問題を抱えているが、それぞれどのような共通点があるか。そしてどのような相違点があるか?
張召忠氏:共通点として、どの国も領土争いをしているが、最終的な結論まで至っていないことが一つ。二つ目としては、どの争いも平和的解決の可能性がゼロなことだ。
相違点もいくつか存在する。中日の釣魚島(日本名:尖閣諸島)問題に関して、釣魚島は中国固有の領土であり、歴史的にみても中国のものである。第二次世界大戦前に日本が書いた地図をみても、釣魚島が日本の領土であるとの記載はない。そして、琉球諸島も日本の領土ではないことが分かる。したがって、釣魚島は中国の領土なのだ。
1972年、アメリカが琉球諸島を日本に返還した際に、釣魚島も一緒に日本に返還した。このときから、釣魚島は日本のものとしてみられるようになった。アメリカは日本と「日米安保条約」を締結しており、日米両国は釣魚島問題に対して一貫した立場を表明している。アメリカは日本側の立場に立っているため、中国の領土が日本に占領されても、アメリカはそれを支持するのだ。
ロシアの場合はその正反対だ。北方四島は1855年から日本の領土として定められていた。しかし、1945年、アメリカは日本を破り、太平洋戦争に勝利するため、ソ連に北方四島で関東軍と戦争をするように要請した。最終的に、ポツダム会談とヤルタ会談において、ルーズベルト、チャーチル、スターリンが話し合った結果、南千鳥諸島とカムチャッカ半島をソ連の領土とすることに決定している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年2月14日 |