日本の青森大学は一度に、140人の中国人留学生を除籍処分にした。青森大学のある知り合いの教授にその理由を電話で聞いたところ、この教授はこれらの中国人留学生は実のところとてもかわいそうだと話し、もともと農村出身にもかかわらず、個人データには「父が市長」と書き、入学申請時に担保にできる資産があると書いたが、実は何もないため、当然のように授業には出ずアルバイトに打ち込んでいたという。
青森大学のこの問題は日本の社会に「中国人の誠実さ」という問題を引き起こした。そして多くの大学が中国人留学生の身元資料の検証を始め、もし偽造が分かれば深刻な結果が待っているだろう。それは日本には文書偽造罪という罪があり、たやすく逮捕されて強制送還されるためだ。
日本のネットでは先日、広島大学で博士の学位を取得した中国人女子留学生が、博士論文に慶応大学のある助教授の著作を盗作して、博士の学位が剥奪されたというニュースを報じた。
日本は誠実さを重んじる社会であり、父親が「李剛」かどうかを気にする人はいないが、本当のことを言っているかどうかは問題にする。父親が山奥の素朴な農民であることを素直に言っても、日本人はたいしたものだと思い、よく自分の努力で日本に留学したものだと感心するだろう。
多くの苦労をしてきた両親からは幼い時にいつも「知らない人に会ったら本当の話をしてはいけない」と教育された。そのため私たちは嘘をつくことを覚えたが、日本人の両親は小さい頃から「話さない以外は、どんな人に会っても本当の話をしなさい」と子供に教える。そのため日本の子供はずる賢いところが少ない。
中国では、ずる賢くなければ、虚勢を張って事を成し遂げることは難しい。しかし少なくとも日本に行ったら郷に入っては郷に従うことが必要だ。(文=徐静波『日本新華僑報』)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年1月27日 |