中米関係が昨年直面した困難は、互いの誤解、または誤った判断と関係がないわけではない。中米は歴史的経緯、経済水準、政治制度、文化伝統、風俗習慣などの面で多くの違いがあり、往々にして相手の考え方と意図を手に取るように理解することが難しい。そのため、何か事が起きると、中米は最も悪い可能性で相手の出方を憶測してしまいがちで、その結果両国関係が悪化し、関連情勢が緊迫化してしまいやすい。そのため、中米関係の安定と発展にとって、互いの理解を促進することがきわめて重要なのである。相手の社会の生存方法と発展ロジックを本当に理解して初めて、双方が信頼をベースにしてより安定した長期的な協力関係を築くことができるのだ。
21日午前、シカゴのペートン中学校を訪れた胡錦濤国家主席
中国は、中米間は非物質面でも共有し互いに参考にできるものがたくさんあると信じている。たとえば、中米は国家の発展と社会の進歩面で大きな成果を上げているが、発展モデルは同じではない。中米は経済建設や社会発展などの面でもっとブレーンストーミングをするべきだ。最大の発展途上国と最大の先進国として、中米が相手の長所を積極的に評価し、ひいてはそれを理解して取り入れ、長所で短所を補えば、結集した力は中米両国だけでなく人類社会全体の発展にも効果利益をもたらすだろう。
もちろん、理解促進というのは抽象的な観念の交流ではない。理解とは多くの場合実践を通じてなされるもので、共通認識は多くの場合協力を通じて築き上げられるものだ。中米の各分野、各階層での相互協力をさらに踏み込んで行っていくことは、相互理解促進のための重要な道筋だ。そのため、今回の訪米では、世界、地域、二カ国間の各分野における両国の共通利益を探り、掘り下げることに多くの労力を費やした。新たに発表された中米共同声明では、二カ国間関係、トップの交流、地域と世界が直面している挑戦、経済協力、気候エネルギー環境問題、人や文化交流などの面で、今後の中米協力の方向性が示された。このことから、中米が今後しばらくの間、交流とコミュニケーションをさらに頻繁に行っていくことが推察できる。両国は共通利益上の協力を強化することを通じて、互いの理解と信頼を徐々に深めることで、なおも生じるかもしれない意見の食い違いや摩擦を最小限にとどめ、中米関係全体にとっての衝撃が避けられることを望んでいる。
全体的に言うと、中米関係の基礎は非常に具体的な利益協力だが、その目指すところは物質面を越えた相互理解と相互認識である。今の国際舞台における二つの重要国として、中米が相互尊重のベースの上に関係を築いて初めて両国関係の健全で安定した発展を長期的に維持することができる、と中国は考えている。そのため、胡錦濤主席は今回の訪米で「相互に尊重し、互いに利益があるウィンウィンのパートナーシップ」の確立を繰り返し主張し、このテーマは共同声明にも盛り込まれた。相互尊重と理解の促進を実現するには、互いに利益がありウィンウィンな関係の中で協力を推進することが不可欠である。まさにこのような考えのもとに、中国は胡錦濤主席の今回の訪米を中米関係を新たなレベルへと引き上げるための重要な努力と見なしている。中米はより広い見識をもって両国間に生じている新たな動向に対処していくべきである。
「北京週報日本語版」2011年1月26日
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