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評論  
胡錦濤主席訪米、相互理解を促進し共通利益を深める

呉蒓思(上海国際問題研究院アメリカ州研究センター主任)

1月18日~21日の胡錦濤主席の米国国事訪問は、中米関係の大事な時期に行われた重要な訪問であり、その意義は深く、影響ははかり知れない。

胡錦濤国家主席とオバマ米大統領は19日にホワイトハウスで会談した

少なくとも以下の面について、中米関係は大事な時期にさしかかっている。

まず政治面では、中米両国が交流を再開して40年になるが、現在の世界は両国関係が正常化した時期や冷戦後初期と大きく異なっている。世界経済のグローバリゼーションが進んでいくにつれて、国際事務参画の役割や議事日程に多くの変化が生じ、権力闘争を主とした現実主義政治で現在の国際関係と国際事務を説明するのはもう難しくなった。そのため、中米は新しい国際環境に適応し、冷戦の影から完全に抜け出し、より広い世界的なフィールドで、新思考によって両国協力という願いの実現に向けて基礎固めをし、両国協力関係を再構築する必要に迫られている。

次に経済面では、世界経済は2008年の金融危機を経て、経済発展モデルと協力方法について多くの新しい考え方が生まれ、中米間の従来の生産モデルと消費モデルを継承することが難しくなってきている。世界経済が次第に回復し、経済モデル転換の圧力が増大していく中で、中米間はどのようにして協力モデルを調整し、互いの経済関係を破綻もしくは衝突させることなく新たな経済環境に適応し、より力強い生気と活力を発することができるのか。この点が、経済分野において中米がさしせまって真剣に討論し意見交換する必要のある課題となっている。

さらに安全保障問題では、世界情勢は全体的に安定しているものの、各国が受けている脅威の源はより広範になり多元化している。テロリズム、大量破壊兵器の拡散、新型の疾病ないしは自然災害・・・・・・グローバリゼーションを背景に、過去の想像をはるかに越えるようなさまざまな要因が国家を脅かしている。こうした挑戦を前にして、多くの国と同様に、中米も脅威の源に対する評価を再考する必要がある。巨大なパワーを持つ二つの大国である中米が、邪推を減らし、手を携えて協力しないのであれば、自国だけでなく国際的な安全にも重大な損失をもたらすだろう。

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