このところ、日本メディアの中国の「パクリ」商品に対する報道が過熱しているおり、大きな波紋を呼んでいる。

四川省成都市の遊園地にあるロボットの巨大立像が人気アニメ「機動戦士ガンダム」のガンダムにそっくりであると、日メディアが指摘したことが、事件の発端となった。日本のテレビでは毎日のようにこの「パクリ」ガンダムのニュースが流れており、一部ではガンダムの版権を管理する日本の会社が既に著作権問題についての調査を進めていると報道していた。これをきっかけに、中国の「パクリ」商品と著作権侵害の問題に大きな注目を集まるようになった。しかし、実のところ、日本も「パクリ」の歴史の中で成長を遂げ、自らのイノベーション力を培ってきた国である。日本の「パクリの歴史」において、中国が見習うべき点はあるだろうか。

日本にも長い「パクリの歴史」

2010年末、四川省成都市の「国色天郷楽園（Foreland）」に高さ15メートルにも及ぶ巨大ロボットがそびえ立った。後にこのロボットは人気アニメ「機動戦士ガンダム」のガンダムのパクリであると日メディアは指摘した。実は、2009年の夏、東京のお台場にも、「機動戦士ガンダム」の放送30周年を記念した、高さ18メートルのガンダムが登場したことがあった。外見は中国のものはオレンジ色で日本のは白、色は違えど基本的なデザインは似通っている。連日、過熱する報道の中、中国のロボットの肩に「EFSF」と「WB」の文字が書かれていることが判明し、これはアニメでは、ガンダムの所属である「地球連邦宇宙軍(EFSF)」と「ホワイトベース(WB)」を意味する言葉だと日本は指摘した。一方、遊園地側もためらうことなく堂々と「ガンダム」という言葉を使って、ホームページなどで宣伝していたようだ。現在、遊園地は既に「ガンダムのそっくりさん」を撤去し、新たなものを造り始めている。また、日本のフジテレビは、同遊園地には「ウルトラマンのそっくりさん」もいると指摘した。

確かに今回のパクリ騒動において、日メディアの辛口報道は、し烈を極めるものだった。しかし歴史を振り返ってみると、日本にも実は真似することで生き延びていく、長い「パクリ」の歴史があったのだ。中国の政治、経済、文化の名残が日本には色濃く残っており、どこもかしこも中国人に格別の思いを抱かせるものばかりだ。1868年の明治維新の前までは、日本は政治経済の制度から儀礼や行事などの文化まで、基本的には中国を「パクって」いた。それ以降になると、日本の歴史は大きなターニングポイントを迎え、今度は欧米諸国の「パクリ」を始めたのだった。世界は日本が欧米の政治システムをそのまま採用したことも分っている。周りが日本は、人の真似をするのは上手いが独創力には欠ける国だと思うのはそのためだ。近代化する日本が欧米の技術を真似たこともはっきりしている。例えば、1869年、東京・横浜間で始まった電報の取り扱いも、1878年に新橋・横浜間で開通された鉄道も全て「真似」の産物である。