ベイナー米下院議長と面会する胡主席
胡錦濤国家主席は20日、米国のベイナー下院議長、リード上院院内総務(民主党)と相次ぎワシントンで面会した。
胡主席はベイナー氏の第61代議長就任を祝福。「中米関係の長期的で健全な安定した発展は中国にとって既定政策、戦略的選択であるとともに、米共和・民主両党歴代政権にとっても国交樹立以来の共通認識だ。過去32年来、双方の共同努力の下で、中米関係はたゆまず前進し続けてきた。現在両国は経済貿易、エネルギー、環境、対テロ、不拡散、エンフォースメントなど2国間分野で協力を不断に深め、朝鮮半島情勢やイランの核開発など地域の重大問題、およびG20の発展や気候変動などグローバルな問題において効果的な意思疎通や協調を保っている。良好な中米関係が両国民の根本的利益に合致するのみならず、アジア太平洋地域、さらには世界の平和・安定・繁栄を力強く促したことは事実が証明している」と指摘した。
胡主席は「中米両国は歴史文化、社会制度、発展水準が異なる。このため、いくつかの問題で見解を異にするのは正常なことだ。だが最優先すべきは常に共通利益だ。中国は両国が相互尊重、平等、小異を残し大同につく精神に基づき、学び合い、参考にし合い、共に繁栄・発展することを主張する。米側と共に戦略的・長期的視点に立ち、対話と相互信頼を強化し、協力を深め、相互尊重・互恵共栄の協力パートナーシップの構築に共に取り組んでいきたい」と指摘した。
胡主席は「中米両国は世界の2大経済国であり、両国の経済貿易関係には広大な将来性がある。双方が開放・協力・ウィンウィンの精神を堅持しさえすれば、中米の経済貿易関係はさらに大きな発展を遂げ、両国民にさらに確かな利益をもたらすことができる」と強調した。
胡主席は「中国の全人代と米議会は両国の政治において共に重要な影響力を持つ。立法機関交流・対話は中米関係を構成する重要な一部だ。近年来、中米関係の発展を積極的に訴え、かつこの事業に参加する米議員が増えている。全人代と米上下両院の友好交流はたゆまず発展している。双方は定期交流枠組みや委員会交流などを通じて、両国の相互理解と協力の促進に積極的な役割を果たしてきた。米議会が引き続き立法機関交流を支持し、積極的に参与して、中米関係の発展にさらに大きな建設的役割を発揮することを希望する」と表明した。
ベイナー氏は両党下院議員を代表して、胡主席の下院訪問を熱烈に歓迎。「過去30年間、両国関係の発展は双方に利益をもたらしてきた。両国の経済界の強化は米中双方にとってプラスだ」と強調。両国関係の発展が両国民に利益をもたらすことへの確信を表明した。
リード氏も胡主席の上院訪問を熱烈に歓迎。「中国は世界第2の経済大国であり、国際問題において重要な役割を発揮している。米上院議員は米中関係の重要性を十分に認識している。米中は多くの分野で利益を共有している。両国の経済的つながりは日増しに緊密化し、中国の対米投資は米国の雇用増に寄与している。上院は中国の対米投資促進に積極的な役割を果たすことを望んでいる。クリーンエネルギーや観光分野で両国の協力強化を望む」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2011年1月21日
リード上院院内総務(民主党)と面会する胡主席
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