胡錦濤国家主席は20日、米国の友好団体主催の歓迎晩餐会に出席し、重要な演説を行なった。胡主席は演説で「中米関係の長期的で健全な安定した発展は、両国民の根本的利益の在処であり、世界の平和と発展を促進する上での客観的な要請でもある。中米両国民が手を携えさえすれば、必ずや相互尊重と互恵共栄の中米協力パートナーシップを構築し、発展させ、中米両国民および各国民によりよく幸福をもたらすことができる」と指摘した。
胡主席は「現在、世界金融危機による急激な動揺は次第に緩和し、世界経済は回復・成長を遂げつつある。だが不安定要素、不確定要素も依然多く、世界経済の回復への道程は依然困難かつ入り組んでいる。複雑で変化に富む国際情勢を前に、さまざまなリスクや試練を前に、中米両国民は協力を強化し、各国民と共にチャンスを分かち合い、試練に対処し、人類の発展のさらに素晴らしい未来を切り開くべきだ。われわれは中米関係発展の展望への自信に満ちている」と表明した。
晩餐会では米中貿易全国委員会のムフタル・ケント委員長、米中関係全国委員会のヒルズ委員長、ロック米商務長官、キッシンジャー元米国務長官らがスピーチした。
ムフタル・ケント氏は「米中両国のビジネス界は相互理解の促進、イノベーション・投資・雇用推進に独特で力強い役割を果たし、両国に巨大なチャンスをもたらした。米中関係はすでに世界で最も重要な2国間関係になっている。米国の友好団体は両国関係推進のために架け橋となり、両国民の友好を促していきたい」と表明した。
ロック長官はオバマ大統領に代わって胡主席の出席を歓迎。「中国政府の指導の下で、中国は空前の成就を遂げた。中国の人々の生活水準は大幅に向上した。中国は世界経済回復に重要な役割を果たした。米中両国はすでに世界で最も重要な貿易パートナーの1つとなっており、世界金融危機、貧困撲滅、環境保護などの問題において鍵となる役割を果たしている。両国は共に努力し、イノベーション精神を発揚し、開かれた国際貿易システムを推進し、互恵共栄を実現すべきだ」と表明した。
キッシンジャー氏は中米首脳会談の成功を祝福。「胡主席の今回の訪問は米中関係の重要な転換点となった。これは両国関係の強化、グローバルな問題での協力、調和ある世界の構築にとって重要な意義を持つ」と指摘した。
歓迎晩餐会は米中貿易全国委員会、米中関係全国委員会などの友好団体が主催。米政府高官、友好団体関係者など600人近くが出席した。(編集NA)
「人民網日本語版」2011年1月21日
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