ホワイトハウスで中米両国の企業家と面会する胡錦濤主席とオバマ米大統領
胡錦濤国家主席とオバマ米大統領は19日、中米両国の企業家とホワイトハウスで面会した。
胡主席は両国経済と中米関係の発展への企業家の貢献を積極的に評価。経済グローバル化の深い進展のチャンスを捉え、相手国の市場を積極的に開拓し、両国の互恵協力を促進するよう激励した。
胡主席は「国交樹立以来の32年間で、中米両国の経済貿易・投資協力は急速に進展した。両国間の貿易額は1979年には25億ドル足らずだったが、現在では3800億ドルにまで増加している。150倍以上の伸びだ。ゼロから出発した相互投資は、累計で700億ドルを超えた。両国の経済貿易・投資協力は両国民に確かな利益を、両国の企業に重要なビジネスチャンスをもたらした。中国は現在経済成長パターンの転換と経済構造の調整を加速し、消費需要を中心に内需拡大に力を入れている。米国も経済振興に全力で取り組み、輸出倍増計画を実施している。オバマ大統領と私は両国の包括的経済協力の推進について話し合い、金融、経済貿易、エネルギー、環境、科学技術、農業、インフラ分野で実務協力を強化する考えで一致した。中米の経済貿易・投資協力には非常に大きな将来性がある。両国の企業がチャンスを捉え、積極的に取り組むことを希望する」と指摘した。
胡主席は、米国企業の中国事業拡大を歓迎すると表明。「中国は改革開放を堅持し、これまで同様、米国企業を含む外国企業に透明で、公平で、効率的な投資環境を提供する。中国で登録した企業はすべて国民待遇を享受する。中国政府は独自開発製品の認証、政府調達、知的財産権の保護においてこれらの企業を平等に扱う。中国政府は中国企業による対米投資・事業展開を支持する。オバマ大統領と米政府が対米投資を行なう中国企業に公平な競争環境を提供することを信じている」と述べた。
オバマ大統領は「ビジネス界の協力は米中関係を構成する最も重要な要素だ。本日出席した米国企業がいずれも中国企業と長期的な協力関係にあり、中国に製品やサービスを輸出していることは、米国が良好な米中関係から利益を得ていることの最良の証だ。中国企業の対米投資や工場建設は米国経済の成長を促した。米国の対中輸出額はすでに年1000億ドルに達している。このうち製造業と農産物の対中輸出は米国に50万人の雇用を創出している。対中輸出の伸び幅は他国への輸出の伸び幅の2倍だ。米中貿易には掘り起こし可能な大きな潜在力がまだある。米中経済関係の一層の進展について、企業家から提言を受けたい」と表明。「中国企業の米国でのビジネスチャンスは無限だ。両国のビジネス界が引き続き協力を強化していくことを希望する」と強調した。
討論会にはマイクロソフト、ゴールドマン・サックス・グループ、モトローラ、ウェスティングハウス・エレクトリック、サイベース、GE、コカコーラ、デュポン、ダウケミカル、ボーイング、インテル、および中投公司、聯想集団、海爾集団、万向集団など両国企業の代表が出席。一部代表は貿易と投資、企業と政府協力のモデル、地方政府による投資促進の働き、中米のビジネス環境の改善、企業の互恵協力の形式とルートなどの問題について意見を述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2011年1月21日
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