胡錦濤国家主席とオバマ米大統領は19日にホワイトハウスで会談した。両元首は時代の潮流に沿って、相互尊重と互恵共栄の協力関係の構築に尽力することで一致。今後の中米関係発展の重要な方向性や両国協力深化の重点分野を定めた。会談で両元首は重要な合意に達し、豊富な成果を得た。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
胡主席は「09年のロンドンでの初会談以来、両元首は2年足らずの間に8回会談し、相互訪問も実現した。両国は戦略・経済対話を成功裏に2回開催し、人的・文化交流のハイレベル協議制度を築いた。両国は共同で世界金融危機に対処し、国際金融システムの改革を推進し、国際社会にプラスの影響をもたらした。中米は経済貿易、エネルギー、環境、対テロ、不拡散、エンフォースメントなど2国間分野での協力をたゆまず深めており、両国民の交流も一層活発化している。両国は朝鮮半島情勢、イランの核など地域の重大な問題や、気候変動などグローバルな問題において効果的な意思疎通と協調を保っている」と表明した。
胡主席は「良好な中米関係が両国民の根本的利益に合致し、アジア太平洋地域、さらには世界の平和・安定・繁栄に寄与することは事実によってすでに証明され、かつ証明され続けている。現在世界では国際情勢に深く複雑な変化が生じ続けている。中米は国際社会に重要な影響力を持つ2つの大国として、積極的・協力的・包括的な中米関係の継続的前進を積極的に促さなければならない。中米関係の発展には新たな思考、新たな行動、新たな環境が必要だ」と強調。このために次の5つの提言を行なった。
(1)小異を残して大同につく、対等と相互信頼の政治関係を発展させる。
(2)包括的に協力する、互恵共栄の経済関係を深める。
(3)試練に共同で対応するグローバルなパートナー協力を行なう。
(4)中米友好事業への人々の広範な参与を促す。
(5)踏み込んだ意思疎通と率直な対話のハイレベル交流のモデルを築く。
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