双方は金融、住宅、社会保障、医療改革などの分野で協力を繰り広げることで同意し、双方の関係部門は具体的な協力事項について協議を行う。

双方は中米両国がエネルギーと環境保全の分野で幅広い共通の利益をもっていると見ている。「中米共同声明」と「中米エネルギーと環境保全協力提案」の関係内容を実行するため、双方は以下のことで合意に達した。つまり、「中米核エネルギー平和利用協定」と「中米都市大気質量監督項目協力取り決め」に調印すること、中米エネルギー融資シンポジウムと中米石油天然ガスフォーラムがそれぞれ一九九八年の九月と十一月に北京で行われること、クリーンなエネルギー、エネルギー効率の向上および資源の回収と再利用の面での技術協力を強化するとともに、関係項目について協定に調印すること、中米水資源シンポジウムを開き、中米環境と発展シンポジウムで水資源管理ワーキング·グループを設置し、水資源の管理と協力を強化すること。

双方はワシントンで中米環境と発展シンポジウム第二次会議を行うことを決定した。

双方の主管部門は「中米の国立公園及びその他の自然文化遺産保護地の管理と保護に関する覚書」に調印した。

双方は絶滅に瀕している珍しい野生動物の保護を強化することに同意した。

双方は、中米の司法交流と法律執行面での協力を促すことは両国の利益と需要に合致するものであると認めた。双方は引き続き努力し、「中米共同声明」の中の中米法律協力の強化に関する共通認識をさらに現実化にすることになった。

双方は、中米両国の軍隊の関係は両国関係の重要な構成部分であると考え、両国軍隊の交流と協力をいっそう強めることを願っている。両国の軍隊側はすでに人道的救援·災害軽減、軍事環境保護及び相手の合同演習を視察するため互いに人員を派遣する協力の展開について合意に達した。

双方は平等と相互尊重をふまえて、地域と世界の平和、安全、安定を促すために、引き続きグローバルな安全と核拡散防止問題について対話していることに同意した。

双方は不拡散分野での共にあるいは自国が切実に関心を寄せる問題について意見を交換し、積極的な成果をあげた。双方は、「中米の『生物兵器条約』の議定書に関する共同声明」と「中米の対人地雷問題に関する共同声明」を発表した。双方は南アジアの核拡散問題と当面の南アジア情勢について深く検討し、「中米の南アジア問題に関する共同声明」を発表した。

中国側は、米国が台湾に兵器を売却する問題に対する原則立場を重ねて述べ、米国側が「八·一七」コミュニケの原則を固守し、中米の拡散防止問題での対話と協力のために役立つ条件をつくることを望むと表明した。

双方は、自国の化学製品輸出の防止を強めることに同意した。「ミサイルおよび技術規制制度」の問題について意見を交換し、今後も引き続き検討することを同意した。

双方は「中米共同声明」での共通認識に照らして、平等と相互尊重の精神に基づいて、政府と非政府レベルでの人権対話をすることに同意した。双方は中米政府間の人権対話を行い、中米NGO人権フォーラムを設置することを決定した。

双方は、文化·教育、医療·衛生などの分野での協力と人民の間の交流をいっそう強化することに同意した。双方の関係部門は近く、「中米の教育交流·協力に関する議定書」と「中米の衛生·科学技術協力に関する議定書」に調印することになっている。

双方は中米が学術交流を強め、相互理解を促すため、両国間の中学校·ハイスクールの教師と生徒の交流を展開することに同意した。双方は「中米友好ボランティア」の中国でのプロジェクトの協力を強化することに同意した。

クリントン大統領は江沢民主席と中国人民の心温まる招待に感謝の意を表した。

「北京週報日本語版」1998年No.29