会談前に記者会見する両氏
米国を公式友好訪問中の呉邦国・全国人民代表大会常務委員長は現地時間9日午前、ペロシ米下院議長と米議事堂で会談した。両氏は関心を共有する重大な問題について踏み込んで意見交換し、重要な共通認識にいたった。
呉委員長は「現在中米関係はすでに、最も重要で、最も活力に富む、最も発展の潜在力を備えた2国間関係の1つとなっている。中米関係は新たな歴史的出発点に立っている。中米は世界に重要な影響力を持つ国として、世界金融危機対策、世界経済の早期回復促進の分野でも、地域の重要問題やグローバルな試練の解決、世界の平和と繁栄の促進などの分野でも、共に広範な共通利益と広大な協力の余地を有している。中米関係の発展は両国および両国民の根本利益に合致するのみならず、アジア太平洋地域、さらには世界の平和・安定・発展にもプラスだ」と述べた。
呉委員長は「中国政府は中米関係を非常に重視している。米国との長期的で健全な安定した関係の発展は中国の一貫した立場であり、便宜上の措置ではなく、戦略的選択だ。米側と共に、相互尊重、共通点を求め相違点を保留、互恵・ウィンウィンの精神に基づき、戦略的・長期的視点から中米関係を扱い、発展させ、互いの核心利益と重大な懸念を尊重し合い、率直で誠意ある対話を行い、交流を拡大し、協力を緊密化して、中米関係の健全で安定した前向きな発展を促していきたい」と強調した。
ペロシ議長は「米中関係は21世紀における最も重要な2国間関係だ。米中関係は両国の発展および世界の安定・繁栄にとって極めて重要だ。現在、グローバルな試練が絶えず増加しており、米中は一層意思疎通を強化し、協力を深めるべきだ。米国は世界金融危機対策、気候変動対策、エネルギー・環境分野で中国側が講じている積極的な措置とその重大な成果を称賛する。こうした分野で中国側との対話と協力を一層強化し、国際・地域問題における意思疎通と協力を緊密化し、手を携えて試練に対処し、共同発展を実現していきたい」と述べた。
双方の代表団はこのほか、経済貿易関係、エネルギー・環境、気候変動、朝鮮半島やイランの核問題など、幅広い議題について率直で誠意ある意見交換を行った。
「人民網日本語版」2009年9月11日 |