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評論  
2006年の中米関係は新現実主義に

米国の対中政策における新現実主義とは◆中国の台頭は事実であることを認める◆中国は旧ソ連とは違い、封じ込めることで中国に対処することはできない◆中国社会の複雑さと中米関係の複雑さ、つまり、中米関係に発展に向けたさまざまな可能性があることを認める◆中国を「責任を負う利害関係者」と定義づけ、中国に対し大国としての責任を負い、米国と共に行動するよう求めることで、将来の中国の性格と行動モデルを形づくり、中米関係から米国の期待する方向性を推し量る――というのが具体的な内容だ。

  中国の国際問題研究者によるこの演説の基調に対する評価は非常に肯定的だ。中国政府も肯定的な反応を示しており、国務院新聞弁公室は2005年12月22日、中国外交の平和的な哲学理念に関して全面的に説明した白書「中国の平和と発展の道」を発表している。

 米国の対中政策における新現実主義は、米当局が将来の中米関係に向けた新たな枠組みを模索していることを映したものだ。中国側が積極的な反応を示していることで、協力的な新たな枠組みは実現される可能性がある。現在、中米関係は長期的な安定を維持する機会に恵まれている。2006年は重要な年となり、両国政府がこの機会を逃すことなく長期的枠組みを構築できるかどうかは、かなりの程度、今年の中米関係の発展いかんにかかっていると言える。

  現在に目を向ければ、今年の中米関係における朗報は、胡錦涛国家主席が上半期に訪米することだろう。双方の戦略的交流と相互信頼が強化され、関係全体の安定性も増していくと期待される。また、中米の戦略対話も継続される予定だ。中米は2005年の8月と12月の2回、対話を行っており、その結果は非常に前進的なものだった。こうした対話メカニズムが制度化されたことで、今後、中米関係はより確実に安定して発展していくだろう。中米の戦略対話には重要な戦略的価値がある。

  当然のことながら、米国の対中政策には従来から二面性がある。意識的には、米国は依然として中国に対しては戦略面で疑念を抱いている。外交的には、米国はいまだ「防御的な交流政策」を推進している。長期的に見た場合、米国の対中政策の二面性は中米関係にとって最大の障害となるだろう。 

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