胡錦濤国家主席は間もなく国賓として米国を訪問する。その背景、主要日程、重要な意義について、崔天凱・外交部副部長が12日、国内外メディア向けのブリーフィングで次のように説明した。
胡錦濤主席はオバマ大統領の招待で18日から21日まで国賓として米国を訪問する。胡主席はワシントンでオバマ大統領との会談、歓迎式典への出席、公式晩餐会などの国事活動に出席する。両国元首は中米関係や関心を共有する重大な国際・地域問題について踏み込んで意見交換する。胡主席は米議会の重要な議員とも面会するほか、米国各界の人々と幅広く接触する。胡主席はその後、シカゴを訪問する。
現在、国際情勢には引き続き深く複雑な変化が生じ、グローバルな試練が日増しに増え、各国の相互依存が一層深まっている。世界における最大の発展途上国と最大の先進国である中米両国は、世界、特にアジア太平洋地域の平和と発展の重大な問題において広範な利益を共有し、数多くの試練を共有し、重要な責任を共有している。中米関係はすでに最も重要な2国間関係の1つとなっている。
オバマ大統領の就任から2年近くの間、中米関係は安定した発展基調を全般的に維持し、新しい積極的な進展を得てきた。ハイレベルの意思疎通も一層緊密化している。胡主席とオバマ大統領は7回会談した。オバマ大統領は09年に成功裏に訪中し、両国元首は21世紀における積極的・協力的・包括的な中米関係の共同構築について重要な共通認識にいたった。各分野、各レベルにおける両国の対話・意思疎通も一層緊密化している。双方は2度の戦略経済対話の開催に成功し、人的・文化交流ハイレベル協議制度も発足させた。双方の利益は益々融合し、経済貿易、エネルギー、環境、対テロ、エンフォースメント、人・文化など広範な分野の実務協力において新たな進展を遂げている。両国は世界金融危機に共同で対処し、重大な地域問題や気候変動などグローバルな問題において緊密な意思疎通と協調を行なった。中米関係の戦略的内容は拡充し、全世界への影響力は高まり続けている。双方間には摩擦や溝もあるが、両国関係の本流は常に共通利益に基づく協力だ。
間もなく行なわれる胡主席による国賓としての訪米は、中米が交流の扉を再開してから40周年を迎える、21世紀の第2の10年間の始まりに行なわれる重要な訪問であり、重大な意義を持つ。われわれは今回の訪問を通じて、積極的・協力的・包括的な中米関係の一層の前進を促し、新時代における両国関係の発展の方向性を明らかにすることを希望する。できるだけ多くの相互利益的な実務協力の成果を上げ、両国のつきあいと協力を新たな水準へ高め、両国民により多くの幸福をもたらすことを希望する。重大な国際・地域問題における両国の協調・協力を一層拡大し、世界と地域の平和・安定・繁栄を守るために一層の貢献を果たすことを希望する。両国民の交流を拡大し、中米友好の社会や民意の基盤を突き固めることを希望する。(編集NA)
「人民網日本語版」2011年1月13日
|