空から見た舟曲の土石流被災現場(8月8日撮影)
2010年の中国は、史上稀に見る自然災害に幾度も見舞われた。西南地区の百年に一度の干ばつ、南方の多くの省が襲われた暴雨被害、舟曲の極めて大きな山津波と土石流、そして玉樹の大地震……
以下は今年に入ってから中国で発生した深刻な自然災害をまとめたものである。
干ばつ:春以降、全国では25の省が深刻な干ばつに遭い、河川は干上がり、土地はひび割れた。
洪水:全国7大流域で相次いで暴雨による洪水が発生した。危険状況発生の多さ、被害損失の深刻さのいずれについても、今世紀に入って以来最悪の数字であった。土砂災害が頻発し、発生回数は昨年同期の10倍近くとなった。これには甘粛省舟曲の山津波と土石流も含まれる。
地震:雲南省、河北省、四川省、青海省など11の省が地震災害に遭った。4月14日には青海省玉樹で現地観測史上最も強い地震が発生した。
台風:「ライオンロック」など5つの台風が相次いで上陸し、東南部沿海地域を襲った。
数々の自然災害は中国に教訓をもたらした。重苦しい歴史と残酷な現実を前にして、過去も、現在も、そしてこれからも、自然災害は常に中国にとって獅子身中の虫であることを強く認識しなければならない。そして中国は憂患に対し世界のどんな国よりも強い危機意識を持つことが必要である。
「北京週報日本語版」2010年12月29日 |