2010年 8月6日、ロシアで発生した森林火災で消火活動にあたる男性 ( AFP通信)
今年7月、ロシアで史上最も深刻な森林火災が発生した。森林80万ヘクタール余りが焼け、50人以上が死亡、500人以上が負傷した。2000棟余りの建物が焼け落ち、5000人以上が路頭に迷った。2つの軍事基地が焼け、核兵器基地も延焼の危機にさらされた。
ロシアが2007年に公布した新林業法では、森林保護対策が弱化され、7万人余りいた森林保護員が1万2000人まで減り、森林を効果的に管理したり保護することができていない。資金不足のため、ロシアの森林保護隊は特殊消化装置、通信機器、防護用具が極端に不足している。さらに、大火災発生時に一部係員が発生を隠して通報しなかったこともあって、最終的に大火災となってしまった。
激しい炎はロシアにやけどを負わせ、そして人々にも頻繁に起こる自然災害の背後にある元凶について深く考えさせている。
「北京週報日本語版」2010年12月20日 |