2010年3月28日、タイの首都バンコクで、スローガンを掲げて集会に参加する「赤シャツ隊」メンバー (史先振撮影)
国際空港の強制占拠、政府官邸の占領、ASEANサミットへの打撃、デパートの焼き打ち……2006年のクーデター発生以来、「黄シャツ隊」、「赤シャツ隊」の街頭政治行動はますます激化している。今年3月から5月の2カ月余りの間に起きた集会や衝突で、少なくとも88人が死亡し、200人以上が負傷。この18年間で、タイで最も血なまぐさい事件となった。街頭闘争によるタイの直接経済損失は46億ドルに達し、観光業は深刻な影響を受け、大量の失業者が出た。
動乱は、地域間、都市・農村間という二つの発展不均衡が存在し、貧困層と中産階級とが深刻に対立する「分裂するタイ」を映し出していた。
「北京週報日本語版」2010年12月20日 |