杭州湾跨海大橋は杭州湾を横切って架設され、浙江省内の嘉興市と寧波市を結ぶ。2008年5月に開通した。全長が36キロあり、世界最長の海に架けられた橋である。この橋によって、寧波と上海を結ぶ陸路の距離が120キロ以上縮小され、寧波ないしは浙江省東部と上海、そして長江デルタ地域との一体化を進める上で重要な戦略的意義を持っている。

杭州湾を横切る杭州湾跨海大橋
また、寧波市と舟山群島を結ぶ舟山跨海大橋も、寧波市の発展に大きな役割を果たしている。2009年に完成したこの橋によって、寧波市の海運中心としての地位が高まった。
舟山跨海大橋の全長は48.16キロで、うち橋梁部分は25キロ。海に架けられた橋は全部で5つあり、舟山本島と4つの島、寧波市鎮海地区を結んでいる。この橋の完成によって、舟山群島の海上に孤立した歴史に幕が下ろされた。舟山跨海大橋は、舟山の海洋資源の開発、寧波市と舟山港の一体化を促進し、浙江省と長江デルタの経済発展を推進する上で深遠な意義を持っている。

寧波市と舟山群島の距離を一気に縮めた舟山跨海大橋
杭州湾を横切る杭州湾跨海大橋、そして寧波市と舟山群島を結ぶ舟山跨海大橋を渡ってたどり着いた舟山朱家尖の展望台から、沖合いを航行する船が見えた。現地を案内する担当者から、上海へと向かう船だと教えられた。陸地と陸地を隔てる海は、同時に陸地と陸地をつなぐ水の道でもある。上海人の多くはかつて寧波から移り住んだ人々とその子孫であるという。「だから上海語と寧波の方言は似ているんです」。今回一緒に視察に参加した寧波出身の記者がこう言った。水の道を前にして、その言葉がすとんと腑に落ちた。 浙江省は水の省だ。省内には大河が流れ、したたるような緑の田園地帯に無数の川が網の目のように分布し、東部は海に接する。西湖や烏鎮など水のある風景をいつくしみ、その保守と整備に心を砕く。河川や運河、海などを通じて地域内、そして他地域とつながり合い、杭州湾や寧波-舟山間など海によって隔てられてきた地域には橋を架け、新たに互いをつなぐ。川に迎えられ、水の名所を巡り、海に架けられた橋を渡った今回の浙江省視察で見えてきたのは、水を介してリンクし合う、まさに「連線浙江」そのものだった。 |