杭州市内には京杭大運河が流れている。西渓湿地から流れた川もこの運河に合流する。京杭大運河は、北は北京、南は杭州に至る全長1782キロの大運河だ。スエズ運河の10倍以上、パナマ運河の22倍の規模があるという。開削以来2500年の歴史があり、万里の長城と並び称される中国古代の二大土木工事である。
杭州市内を流れる運河の全長は30.5キロある。2002年から、杭州は市内の運河に対する全面的な総合整備に着手した。水質を改善するだけでなく、沿岸の歴史文化遺産を保護し、遊歩道やモニュメントを設置するなど水辺の公園として新たに整備し、市民の憩いの場としてよみがえった。運河を案内してくれた浙江省新聞弁公室の担当者によると、運河の周辺はかつては騒音や悪臭がひどい貧民街だったが、今では環境がよくなって住宅としても人気のエリアになっているという。

往時の積み込み作業を再現したモニュメント
この運河は今でも使われている「生きた運河」だ。見学中も、石や砂利などを積載した運搬船が何隻も通り過ぎていった。ただし、保護のために今後はもう一本運河を開削し、古くからの運河のほうは積載重量を制限して保護する予定であるという。

運河は今も現役の水運経路として使われている |