6月1日､天皇陛下は皇居･宮殿で中国の温家宝総理と会見した｡温総理はまず胡錦濤国家主席からの挨拶を伝え､中日関係について｢順調に発展しており､新たな発展のﾁｬﾝｽに恵まれています｣と語った｡

6月1日､温家宝総理は東京でNHKの国谷裕子ｷｬｽﾀｰによる単独ｲﾝﾀﾋﾞｭｰに応じて､｢3年ぶりに再び訪日できたことを､とても喜んでいます｡3年前が｢氷を溶かす旅｣だったとするなら､その後の3年間で中日関係には大きな変化が生じ､両国の間には戦略的互恵関係が築かれました｡今回の訪問は｢自信と希望の旅｣と呼んでよいと思う｣と述べた｡

6月4日､温家宝総理は菅直人氏の首相当選に祝電を送った｡温総理は祝電で｢中国は日本と共に､両国間の4つの合意文書によって確定した各原則を堅持し､両国の戦略的互恵関係を持続的に発展させたい｣と述べた｡

6月9日､東京ﾌﾟﾘﾝｽﾎﾃﾙにおいて､平成22年度中国高校生訪日団第2陣歓迎ﾚｾﾌﾟｼｮﾝが､日本側(社)日本中国友好協会理事長村岡久平氏､中国側中華人民共和国駐日本国大使館孫建明公使参事官をはじめとして多数の関係者出席のもと盛大に開催された

6月10日､日本の仙谷由人官房長官は､｢日本政府は､上海万博の『ｼﾞｬﾊﾟﾝ･ﾃﾞｰ』に合わせ､菅直人首相の特使として鳩山由紀夫前首相を派遣することを決めた｣と明らかにし

6月11日､中国の梁光烈国務委員兼国防部長は北京で､笹川陽平日本財団会長が率いる笹川日中友好基金代表団および日本青年将校研修団一行と会談した｡

6月12日､上海万博日本国家館のﾅｼｮﾅﾙﾃﾞｰの公式ｾﾚﾓﾆｰが万博ｾﾝﾀｰで開催された｡特使である鳩山由紀夫元首相､劉延東国務委員がｾﾚﾓﾆｰに出席した｡今回の上海万博で､日本は出展史で最大規模の作品である紫蚕島を作った｡日本館は､最も人気のあるﾊﾟﾋﾞﾘｵﾝの一つとして､上海万博の開園以来､すでに延べ40万人が訪れ

6月13日､日本政府による青海省玉樹で発生した地震による被災地への救援物資の一部が青海省に到着し､その引渡し式が青海省の西寧市で開催された｡

6月17日､中国外交部の秦剛報道官は北京での記者会見で､日本政府が元伊藤忠商事相談役の丹羽宇一郎氏を次期の中国駐在大使とすると決めたことに歓迎の意を示し､中日関係の推進に前向きな役割を果たすよう丹羽大使に期待した｡

6月20日､元戦犯の坂倉清､高橋哲郎両氏及び日本の代表団96人が遼寧省撫順にある元戦犯管理所で謝罪し､かつての侵略行為に懺悔の気持ちを表わした｡

6月27日､胡錦濤主席が日本の菅直人首相とﾄﾛﾝﾄで会談し､5つの提言を提起した｡胡主席は｢中日は隣国で､共にｱｼﾞｱと世界の重要な国であり､地域･国際問題において広範な利益を共有している｡長期安定･善隣友好的な中日関係の発展は､両国および両国民の根本的利益に合致する｣と述べた｡

7月6日､東京にて財団法人日中友好会館は､中国社会科学院青年学者51人訪日団を歓迎するﾚｾﾌﾟｼｮﾝを主催し､孔鉉佑中国駐日本臨時代理大使､藤村修日本外務副大臣､村上立躬日中友好会館理事長などが出席して歓迎の言葉を述べた｡日中両国の友人､華僑華人代表など約100人がﾚｾﾌﾟｼｮﾝに出席した

7月7日､｢七七事変｣から73周年となる日に当たって､新華社が論説委員の文章を発表した｡｢73年前の『七七』事変のあの血と炎の歴史を顧みることは､愚弄された歴史的教訓を心に刻み込むためであり､中華民族の偉大な復興を固く誓い､加速させ､祖国建設をさらに繁栄ある富強なものとするためである｣｡

7月10日､中国の王岐山副総理は北京で日本国際貿易促進協会の会長で･衆議院前議長の河野洋平氏が率いる訪問団と会見した｡

7月13日､中国ﾁﾍﾞｯﾄ仏学者と活仏代表団は東京入りし､日本での交流訪問を始めた｡今回の交流活動は5日間にわたって行われ､東京のほか､京都､大阪を訪問し､日本の政界､宗教界､ﾒﾃﾞｨｱ､在日留学生と交流した

7月14日､日本天皇夫婦は､東京国立博物館で開催中の｢誕生!中国文明展｣を鑑賞した｡同展は中国･河南省で出土した品々を中心に展示｡

7月23日､丹羽宇一郎･新駐中国大使は赴任前､東京の外務省で中国ﾒﾃﾞｨｱのｲﾝﾀﾋﾞｭｰに応じ､就任後は中日両国民の文化芸術やｽﾎﾟｰﾂ方面の交流を強化する考えを示し

7月29日､梁光烈国防部長は､日本国籍の元兵士代表団と八一大楼で面会した｡元兵士代表団は今回､中国国際友好連絡会の招待で訪中｡抗日戦争や解放戦争に参加した日本国籍の元兵士が中心だ｡