武器商人
2010年11月16日、タイ警察は内閣の許可の下、米国の要求に応じロシアの武器商人ビクトル•ボウトを米国側に引き渡した。写真はタイのバンコクで出廷するビクトル・ボウト(2010年10月5日撮影) (AFP通信)
経済危機のために沈んだ浮かない顔をしている人々がいる一方で、欧米各国の武器商人たちは顔をほころばせ、むやみやたらにぼろもうけをしている。
米国政府はイランの核問題をおおげさに騒ぎたて、イランを中東地域最大の脅威だと誇張することで、600億ドルにも達する兵器契約をサウジアラビアと結ぶことに成功した。これは米国の兵器売買では取引額が史上最高の契約であった。「中国脅威論」を吹聴し、朝鮮の脅威を大げさに言い立てて、年初からほぼ毎月アジア太平洋地域で軍事演習を行っている。ほかの地域でも同様だ。米国は東南アジア諸国でも兵器市場を拡大しようとしている。
タリバン
2010年2月21日、アフガニスタンのタリバン掃討作戦は二週目に入った。写真はアフガニスタンのヘルマンド州マルジャ地区で軍事行動に参加する米国兵士 (AFP通信)
戦争開始からすでに9年。アフガニスタンの現状はどれだけ複雑なのだろうか?まずはこの問いに答えていただきたい。いったいアフガニスタン政府はタリバンと交渉しているのか?
タリバンの指導者曰く「まったく根拠のない宣伝」。オバマ政府の高級官僚曰く「会談はまったく実態のない作り事」。アフガニスタンのカルザイ大統領曰く「会談は進展している」。アフガニスタン北部少数民族の指揮官曰く「彼らは個人的に協議しているだけ。タリバンは再び権力の舞台に戻ってくる。われわれは再び武装して宿敵と立ち向かう」。
今年10月、アフガニスタンのカルザイ大統領は次のような警告を発した。米軍は行動を減らし、アフガニスタン人の生活への「干渉」を減らさなければならない。さもなくばタリバンの反乱を招くだろう。
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