中国代表団は11日午前、閉幕したばかりのカンクン気候会議について見解を発表し、会議が上げた成果を高く評価したものの、来年の南アフリカ会議は難しい交渉になるだろうとの見方を示した。
中国代表団は、「今回の会議の成果は、まず、『国連気候変動枠組条約』、『京都議定書』、バリロードマップを堅持し、共通ながら異なる責任を負うという原則を堅持し、来年の交渉が引き続きバリロードマップによって確定された2トラックアプローチに基づいて行われることを保障した。また、気候変動への適応、技術移転、資金、気候変動への対処能力形成など発展途上国が関心を寄せる問題をめぐる交渉がある程度の進展を上げ、国際社会へ積極的にシグナルを送ったことだ」とみている。
しかし、カンクン会議はバリロードマップについての交渉がまとまらなかった。中国代表団は、「これは来年の交渉が非常に困難になることを意味している。中国側は交渉の進展がみられるよう、引きつづき努力していく」と述べた。
「中国国際放送局 日本語版」 2010年12月12日
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