国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP16)中国代表団高級顧問を務める国務院の劉燕華・参事は4日、気候変動に対応すべく、中国の科学技術での投資は不断に拡大しており、基礎研究、省エネ・排出物削減の技術と応用、および相応の能力構築、国際協力などが全面的に展開されていると述べた。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
劉参事は、過去数年来、中国の気候変動対策への科学技術投資は毎年大幅に増加しており、水力発電ユニット、原子力発電所の建設が加速しているほか、中国のソーラーパネルによる発電量および人工造林面積で世界一を誇ると語った。
実績のみならず、中国はなおも努力を続けている。劉参事によると中国は現在、炭素吸収・排出、気温と二酸化炭素の関係、気温変動の生態環境への影響、データ収集システム、観測システムなどの研究を長期にわたり強化している。
省エネ・排出物削減と中国の現在の産業構造調整には、クリーンエネルギー・新エネルギーの発展を含み密接な関係があり、科学技術の応用により新エネルギー製品、たとえば新エネルギー自動車、LED照明などの普及が求められている。また中国は現在環境問題の解決、資源の高効率利用問題の解決に尽力すると同時に、リサイクル技術、低炭素技術、生態技術を推進している。
劉参事によると、中国が現在すすめる低炭素技術は、西側諸国の高消費型の歴史を踏襲することはないという。北京五輪、上海万博ではいずれも大量の低炭素技術が採用され、モデルケースとなった。中国の教育宣伝部門は今、国民の中での省エネ・排出物削減意識の普及、青少年省エネ・排出物削減アイデア活動を展開しており、全国民が参与している。
劉参事は「中国が現在推進している省エネ・排出物削減技術における国際協力は、すでに93カ国との間で103の国際科学技術協力協議を締結しており、省エネ・排出物削減で非常に大きな成果を挙げている。今後の協力の可能性、とりわけ発展途上国との関連協力の可能性は十分に大きい」と語っている。(編集HT)
「人民網日本語版」2010年12月6日
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