2004年2月20日、上海証券取引所でテラバイト級データベースの第一期プロジェクトが正式に完成した。写真は上海証券取引所のトレーディング・フロア(五河撮影)
中国経済の変革を促進
上海証券取引所が設立された時、最初に上場した8社はいずれも国有企業であった。国有資産監督管理委員会研究センター資本・市場部の盧永真部長によると、これらの企業が上場後に見せた活力により、中国国有企業の株式会社制への制度改革に弾みがつき、国有企業の株式会社化と上場のスピードが加速した。過去20年間に、多くの国有大型企業が複数株主を持つ会社へと制度改革し、上場に成功している。現在では、証券市場を通じて、個人でもそれまで絶対的国有企業であったこれらの企業の株主になることが可能になった。
外資経済や民営経済も急速に発展した。特に多くの民営企業が上場したことで、中国経済は国有企業が絶対的な主導的地位にある経済体から国有、民営、外資が多元的に存在する経済体へと変わった。「証券市場は他に代わるもののない役割を果たした」と盧永真部長は語る。
曹鳳岐主任の見方では、中国証券市場は今日までに4つの成果を収めた。まず、証券市場は中国のプロジェクト・ファイナンス体系を変え、中国市場経済の成立を促進した。
第二に、証券市場は国有企業の制度改革を非常に大きく促進した。現在中国の市場競争を行う大中型国有企業はすべて株式制に移行し、上場後その企業制度はきわめて大きく変化した。単純な国有企業から現在のような会社制度へと変わったのである。
第三に、市場化を通じて、本当の意味で市場を理解している企業家と市場に順応した中介機関が育成された。こうした中介機関には投資銀行、評価機関、コンサルティング機関、会計士事務所、弁護士事務所などが含まれる。
第四に、新しい投資ルートが提供された。証券市場によって中国には新たに「股民」(個人株投資家)という人々が出現した。株式市場投資人口は2億人近くおり、彼らの仕事と生活は株式市場の上がり下がりと密接に結びついている。
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