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観点  
G20ソウルサミット:世界経済に均衡と協調発展を

 

大胆なIMF改革を

12日、ソウルサミットに出席したG20各加盟国の首脳は国際通貨基金(IMF)の改革計画を支持し、中国を含む新興経済体により大きな発言権を与えることを認めた。

IMFの管理構造は現在に至るまで主に米国と西欧諸国によって占められてきた。今回のサミットで、G20とIMFはIMF史上最大の管理構造改革を成し遂げた。「BRICs」など新興経済体はIMF内でより大きな発言権を獲得した。

改革案によると、IMFの理事会24議席のうち、欧州が保有する9議席のうち2議席を新興市場国に譲る。中国の議席数割合は現在の3.72%から6.39%に上がり、米国と日本の次に高くなる。インドの議席数も第11位から第8位、ロシアは第10位から第9位となり、ブラジルは第14位から第10位に上がる。

中国人民大学米国問題専門家の金燦栄教授はIMFにおける中国の議席数増加について次のように述べている。中国の割合は約6%になったにすぎない。米国の17%と比べれば、まだ大きな開きがある。全体的に言えば、IMFは依然西側を主とした国際組織だ。今後も中国など新興国と西側諸国との駆け引きが続くだろう。 

不均衡予防と是正に向け指標設定

専門家によれば、今回のサミットが収めた最大の成果の一つは、政策協調の重要性に対する認識である。政策協調を欠くことは、現在の世界経済を脅かす最大のリスクだとも考えられている。

中国の胡錦濤国家主席はサミットで、世界経済は緩やかに回復しつつあるが、総需要は依然不足しており、新しい経済成長ポイントがない、と指摘した。各国は異なる経済政策目標を立て、マクロ経済政策協調は難度が高まり、世界経済回復の脆弱性と不均衡がますます際立っている。

そこで中国は、枠組みメカニズムの整備と、協力発展の推進を提起した。具体的には次のようなものである。①加盟国主導原則を引き続き堅持し、各国の国情と発展段階の違いを十分に考慮し、各国の選ぶ発展の道と発展政策の自主権を理解し尊重する。②枠組みを整備して、枠組みを短期的応急措置から長期的管理効果へと変え、各国の中長期的な政策協調を強化して、各国経済が互いの強みで補完し合い、互いに成長できるよう促す。

今回のサミットの首脳宣言によれば、各国は、均衡を欠いた成長と拡大する不均衡が各国を世界的な解決協調策から遠ざけ、それぞれが勝手にふるまって世界的な協調行動を取らなくなっており、それが世界経済を悪い方向へと導いていく、との認識で一致した。

首脳宣言によると、G20の財務相は来年「参考ガイドライン」の策定に着手する。このガイドラインを不均衡の予防と是正のための指標とし、これに照らして世界経済上の重大な不均衡を判別し、また取るべき対応措置を提示する。

「北京週報日本語版」2010年11月16日

 

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