月探査衛星「嫦娥2号」が撮影した月面・虹湾の画像が8日、北京で公開された。嫦娥計画地上応用システムの総設計師、李春来氏が9日、記者とネットユーザーの質問に答えた。
ネットユーザーが期待している月全体の画像について、李氏は「7メートルという高解像度で月全体をとらえることを期待しているが、この解像度で全体を捉えるのは非常に難しい。米国、日本、欧州の宇宙開発機関でも解像度10メートル以上の月全体画像を捉えたことはなく、100メートル以上が関の山だ。高い解像度の月全体画像をとらえようとすれば、データ量が膨大になり、軌道の制約等を受けることから、完全に月全体をカバーするのは難しい。長いスパンをかけ、予想だにしない様々な要因を解決していけば、いつか完璧なデータをとらえられる」と説明し、「今回、月全体の画像がとらえられるかまだわからないが、もとから嫦娥2号の目標には入っていない」と付け加えた。(編集KA)
「人民網日本語版」2010年11月10日 |