月探査衛星「嫦娥2号」が長期的な月周回軌道に移行したのに伴い、北京宇宙飛行コントロールセンターの主なタスクシステムは2日、長期管理タスクシステムへと切り替えられた。宇宙飛行コントロールスタッフは同日より、「嫦娥2号」に対する長期管理を実施、月面の高解像度撮影をメインとした様々な長期的な科学的観測・テストを行っていく。「北京日報」が3日に伝えた。
約半年間に上る長期的管理において、同センターは関連の宇宙観測ステーションを引き続き総合的に手配し、選択的・重点的に衛星を追跡、衛星プラットフォームと軌道状態の監視・分析を毎日行っていく。
同センター飛行管理室の劉俊澤主任によると、衛星の長期管理における任務は主に3種類ある。
1つ目は、衛星の軌道維持。月の重力の影響により、「嫦娥2号」の軌道の近月点高度は1カ月以内に大きく変化すると見られる。定期的に軌道維持コントロールを行い、軌道高度を100キロ付近に保つ必要がある。
2つ目は、衛星のメンテナンス。衛星プラットフォームの各システムの設備が正常に運行しているかどうか監視し、衛星の良好な状態を保つ。
3つ目に、宇宙飛行コントロールセンターは地上応用システムと共同で科学観測を行っていく。この間、全月面撮影をメインとした各種の科学テストが行われ、さらに、月面の虹湾区に対する撮影も引き続き実施される。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年11月3日 |