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釣魚島の発見は中国人が日本人より76年早かった

南京朝天宮骨董市場で見つかった古書には、内外を驚かせる史料が隠れていた。そこには、釣魚島(日本名:尖閣列島)の発見は、中国人が日本人より76年も早いとある。この古書は清代の学者・銭泳氏の直筆「記事珠」で、その中には清朝の名作で沈復氏が書いた「浮生六記」の中で失われていた第5記「海国記」も残っていた。

「記事珠」を持つ台湾師範大学の蔡根祥教授(右)と江蘇省社会科学院文学所の蕭相愷元所長

釣魚島に関する箇所

日本が釣魚島の主権を主張する理由のひとつが、古賀辰四郎氏が1884年にこの島を発見したことだが、沈複氏が釣魚島を発見したのは1808年で、日本人より76年も早い。

古書に釣魚島の秘密が

この古書を手に入れた彭令氏は、「浮生六記」から驚くべき秘密を発見した。沈複氏は1808年に斉鯤や費錫章とともに使節として琉球を訪ねた途中のことを「海国記」に記し、中国と琉球の国境では55文字で簡潔に、釣魚島領域の海を祭る場面を書き写している。「十三日辰刻見釣魚台,形如筆架。遥祭黒水溝,遂叩祷于天后,忽見白燕大如鴎,繞檣而飛。是日即転風。十四日早,隠隠見姑米山,入琉球界矣(十三日の辰の刻に釣魚台が見え、形は筆置きのようだ。はるかに黒水溝を祭り、頭をつけ天后に祈る。突然カモメのような大きな白燕が帆柱をめぐって飛ぶ。その日は風に転じた。十四日朝、姑米山がかすかに見え、琉球の界に入った)」

台湾師範大学の蔡根祥教授は、この中の「釣魚台」は釣魚島のことだと話す。沈複のこの記録は、中日間の難解の争いに動かぬ証拠になり、文中では明確に、琉球国西部の領域は姑米山(すなわち現在沖縄の久米島)から始まり、黒水溝が中国(清朝廷)と琉球国の境界線であることから、釣魚島が中国の領域内だということを示している。

1千万元で欲しいという日本人も

この驚くべき発見で、この古書は内外で注目され始めた。昨年の12月には、1千万人民元で購入したいと電話を掛けてくる日本人もいたという。だが彭令氏は断った。「私は華夏の子孫だ。日本人が1億元を出しても譲らない。『記事珠』の写本は中国に保存しなければならない」

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月17日

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