北京宇宙飛行コントロールセンターは26日21時27分、月探査衛星「嫦娥2号」に対して軌道を降下させる指令を出した。衛星は約18分後、月からの距離が100キロ×15キロのテスト軌道に入り、月面の虹湾地区における画像撮影に向けて準備を整えた。「京華時報」が27日に伝えた。
北京宇宙飛行コントロールセンターに設置された大スクリーンには、指令に伴い3D動画が映し出され、衛星に設置された4つの小さなエンジンが明るい炎を噴出した。リアルタイムデータの判断によると、今回の軌道降下は予定通りに行われたという。
北京宇宙飛行コントロールセンターの周建亮副総工程師によると、今回の軌道降下は、虹湾地区の高解像度撮影に向け、衛星をさらに月面に近づけるためだという。衛星は26日夜、月からの最短距離が15キロにまで近づき、コントロール精度には高い要求が求められた。
「嫦娥2号」は27日以降、CCDカメラを使って虹湾区への撮影を行う。解像度1メートルの月面画像の取得が可能であり、「嫦娥3号」の発射・着陸に向けた下準備となる。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年10月27日 |