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「東方紅」から「北斗」まで  
「北斗」が照らす生活

 

08年の五輪期間中、ナビシステム「北斗」は地上交通に使われた。北京の道路渋滞は短期間で解決できる問題ではなく、そのため、リアルタイムの交通ナビが渋滞緩和の方法の1つとなり得ること、それこそが、ナビゲーション産業が激烈な競争を繰り広げる分野となっている理由の1つなのだ。

03年12月15日に正式に応用され始めてから5年、「北斗」は安定して運用されており、その状態は良好で、信頼度は99.98%に達している。これは、昨年末に衛星ナビ測位応用管理センターなどが主催した「北斗」応用5周年座談会で披露された数字である。この会議ではさらに次のような数字が発表された。提供された即位サービスの累計は延べ2億5000万回、通信サービスは延べ1億2000万回、時報サービスは延べ2500万回、目下の登録ユーザーは4万人余り、今後2年間で新たなユーザーは10万人を超える見込み。

これまで、応用モデルプロジェクトは「北斗」の応用と産業化プロセスをけん引し、加速させてきており、それは水利、水道・電気、海洋・漁業、交通運輸、気象観測、国土地図、地質探査、災害の救援と削減、観光、公共の安全、国防などの分野にかかわり、電子、通信、機械製造、地理情報などの関連産業と情報サービス業の発展をけん引、推進し、経済と社会に著しい利益をもたらすもので、一般の人々の暮らしに直結するものになるだろう。「遠くない将来、“北斗”は中国だけでなく、海外のユーザーにも衛星ナビを提供できるようになるでしょう」と趙康寧副主任は言う。

3基の衛星で構成される「北斗1号」はエリアシステムに属し、その端末が衛星にデータを送って初めて位置情報を得ることができる。専門家によると、戦争においては電磁波による妨害や攻撃を極めて受けやすいという。そして、いま構築中の第2世代の全地球システムは、数十個の衛星から成るGPSに似た衛星群で、受動測位を実現できると同時に、双方向通信の優れた質を維持できる。現在ネットワーク化が進められている「北斗2号」システムの構築が完了すれば、端末の測位精度はセンチメートル単位に達し、前世代を完全に引き継ぐだけでなく、使用容量、サービスエリア、動態性能、測位精度、使用方法などの面で大きく改良され、向上することになる。第1世代と第2世代のシステムを無事に通過して、「北斗」の応用成果はアクセスを透明にし、継続性に優れたものとなり、現在使われている第1世代の「北斗」の機能を引き続き使用できるとともに、より優れたサービスを得ることができる。

関連部門の予測では、中国のナビゲーション産業の総生産額は2010年までに500億元に達する見込みだという。しかし、そのほとんどはGPSカーナビ、GPSチップ、GPSモジュールなどで、「北斗」の衛星ナビ製品とシステムが占めるのはほんの一部分である。中国では移動通信市場と自動車市場の発展にともない、この2つの市場規模が2020年までにはナビ衛星応用の主流市場として、世界で大きなシェアを占めるようになるだろう。

「北京週報日本語版」 2009年7月1日

 

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