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「東方紅」から「北斗」まで  
中国、初の気象衛星打上げに成功

 

九月七日、中国は初の試験型気象衛星の打上げに成功した。この衛星は山西省太原衛星打上げセンターから打ち上げられた。

「風雲1号」と名付けられたこの気象衛星は、正確に大楕円太陽静止軌道に乗り、積載された観測計器は正常に作動している。

この気象衛星は「長征4号」運搬ロケットによって打ち上げられ、十五分後気象情報を伝え始め、一時間半後雲の動きを示す写真をおくってきた。

国家気象局衛星気象センターの専門家たちは、ソ連、アジア地域の空間の衛星雲向図が、画面、縞目ともに鮮明だと認めている。

現在、西安衛星観測センターと国家気象局は計画通り衛星の運行と軌道を測定している。

7日、中国は「長征4号」運搬ロケットで初めて気象衛星を打ち上げた

気象衛星は昼夜の雲向図、地表の図柄、海洋水色図柄、植物象、海上温度および氷雪の多少を探査することができる。

そのほか、空間の素粒子の成分の測定もできる。

同衛星の主な任務は、地球全体の気象情報を獲得するとともに、全世界の気象衛星地上ステーションに気象データを伝えることである。

北京、広州、ウルムチ三市の気象衛星地上ステーションでは、毎日衛星から送られてくるデータを回収する。

この気象衛星は今年に入ってから中国が打ち上げた三回目の衛星で、中国が一九七〇年四月人工地球衛星の打ち上げ開始後二十四回目でもある。

他の各種衛星に比べ、今回打ち上げられた気象衛星は次の三つの特徴をもっている。

一、新しい運搬ロケットを使った。 「長征4号」運搬ロケットは「長征3号」と同様三段ロケットで、かなり大きな運搬能力をもっているが、その相違点は、三段目の動力装置が違うことである。

二、運行軌道が違う。 気象衛星の運行軌道は地球の自転方向と正反対である。同衛星は太陽静止軌道に沿って、毎日円軌道を十四回まわり、極地を除く地表のあらゆる地区の空間を二回も通過することができるため、全地球にわたって質のよいデータを入手することができる。

気象衛星かちおくられてきた最初の写真では中国の全土が雲におおわれていた

三、幅広い地域が観測できる。 今回打ち上げられた気象衛星は、空間技術とリモートセンシング技術を同時に大気科学研究と気象観測に使ったため、大気圏外から地球表面および大気層を観測することができる。このほか、如何なる時でも迅速に情報を送れる強みをもっている。

衛星気象事業の進展をより促進し、国民経済と人民によりよく奉仕するため、中国は太陽静止軌道気象衛星の機能とレベルをさらにいちだんと高め、地球静止軌道気象衛星の開発、製造はいっそう加速がつくことになる。

「北京週報日本語版」1988年9月19日 第38号

 

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