2003年10月に中国航天は独自の月探査プロジェクト「嫦娥計画(嫦娥とは、月に住んでいるという伝説の仙女)」を発表し、2012年までに月面軟着陸と探査車による月面調査を、2020年までに月面の物質を地球へ持ち帰る事を目標とした長期計画を開始した。2004年2月に月面探査プロジェクトチームが結成、この第一段階として、国防科学技術工業委員会は2007年10月に、中国初の月周回衛星「嫦娥1号」を打ち上げた。
2個目の月探査衛星「嫦娥二号」が2010年10月1日夜、西昌衛星発射センターから打上げられ成功した。「嫦娥二号」は中国の月探査二期プロジェクトの先導衛星として、次の段階の月面着陸に向けて、一連の科学探査をし、経験を積むことになる。
中国は2020年までに月の周回、着陸と回収という三大ミッションの完成を目指している。予定では、二期プロジェクトには嫦娥二号、三号と四号の打上げが含まれており、三回のミッションがある。嫦娥三号と四号は目下試作段階にあり、中国は2013年頃まで月面着陸できる探査機を出す予定で、2020年までに月面サンプルを採取して帰還させることを目指している。なお、有人の月面探査も計画されているということである。
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