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「嫦娥」、再び月へ
地球の唯一の衛星である月の表面には、46億年前に月が形成されてから31億年前までの地質活動の痕跡が残されており、人類が地球や太陽系ないしは宇宙全体の起源と進化の歴史を知る上で重要な意義がある。また、月には極めて豊富なエネルギーと鉱物資源が埋蔵されている。「嫦娥一号」に搭載されたガンマ線スペクトロメーターは有効な観測データを取得した。処理後、ウラン、トリウム、カリウムの3種類の元素の月全体における分布と含有量、マグネシウム、アルミニウム、ケイ素、鉄、チタニウムなどの元素の地域含有量と分布データが解析された。

「嫦娥二号」は10月6日、1回目のブレーキングで月周回軌道入りに成功した (新華社記者 田兆運撮影)

エネルギー危機を含む地球上の危機をどう解決するか?これは科学者たちが研究に力を入れ解決しようとしている一大課題であり難題である。「月の資源は非常に豊富で、しかも埋蔵量は極めて多い」。中国月探査プロジェクト高級顧問の欧陽自遠氏はこう指摘する。「月にはほかにもエネルギーがあり、人類社会にとって長期的で、安定的で、安全で、クリーンで、廉価な制御可能核融合原料であると見られている」。中国の月周回探査プロジェクトを通じて、月の土壌にはだいたい100万トンから500万トンくらいのこうした原料が含まれていることが調査の上で算出されている。

「嫦娥」月探査の実現は、ロケット技術の研究開発と切り離せない。1990年代中頃には、中国のロケット打ち上げ回数はすでに世界第3位に達していた。現在のところ中国は世界で3番目に有人ロケット打ち上げに成功し、2番目に液体水素/液体酸素ロケットエンジンの上空での二次点火技術をものにした国である。また、最初に打ち上げロケットシリーズを完備した発展途上国でもある。今後は新世代打ち上げロケット、大型打ち上げロケット、複数回可能な打ち上げロケットなどの研究開発を行わなければならない。

中国の科学者によれば、月探査プロジェクトは宇宙の平和利用事業である。「われわれは関係国や世界の同業者たちと、平等で互恵的な前提の下でより多くの国際協力を行うことを望んでいる」。中国月探査プロジェクト総技師の呉偉仁氏はこう語り、次のような例を挙げる。「観測コントロール面で、欧州宇宙機関がわれわれをサポートしてくれている。われわれは欧州宇宙機関の宇宙ステーションを予備として利用し、観測コントロール時間を延長した。一方われわれの科学データも無償で欧州宇宙機関に提供され、資源として共有されている。もちろん、国情の関係で、ハイテクノロジーやニューテクノロジーは他国の力に頼らず自国で開発し発達させなければならない」。

「中国は月探査の面で世界の先頭に立った。北京が月探査に関する国際会議『GlobalLunar Conference(GLUC)』の第一回会議開催地となったのも理にかなったことだ。中国を訪れた世界の宇宙大国の代表たちは、中国の経験、メソッド、将来の計画をより多く理解することができた」。国際宇宙航行連盟(IAF)会長のBerndt Feuerbacher博士は北京でこう述べている。各国は自国の核心利益を守ると同時に、一丸となって協力し月探査活動を展開しなければならない。

「北京週報日本語版」2010年10月26日

 

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