月探査衛星「嫦娥2号」はこのほど月に近い地点における3度目の減速に成功し、新たな軌道で飛行しつつ、観測データを絶えず転送し続けている。中央人民広播電台の番組「中国之声」が11日に伝えた。
中国月探査プロジェクト制御システム総設計師の銭衛平氏はこれまでに幾度も、自らの率いる若い研究チームについて誇らしげに語っている。銭氏の率いる、「嫦娥2号」の制御全体方案設計を担当したチームの平均年齢は33歳に満たない。北京宇宙飛行制御センター内で働く人々は皆黒髪でメガネをかけ、若く、英語が堪能な人ばかりだ。彼らはインタビューにも堂々と答えていた。
中国航天科技集団宇航部の趙小津部長は、「我々がヨーロッパに行き、有名な宇宙企業などを訪問して技術スタッフと交流すると、我々がとても若いチームだと感じる。相手は45歳以上、また50歳以上の人もいる。だから彼らにはいつも、中国のエンジニアは若いのに経験が豊かでうらやましいと言われる」と語る。
専門家によると、中国の深宇宙探査は米国や旧ソ連よりも約50年ほどスタートが遅れたが、忍耐強く、技術力のある若いパワーが中国を急速に台頭させた。彼らの存在はいかなる科学成果よりも重要なのだ。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年10月12日 |