月探査衛星「嫦娥2号」は9日午前11時32分、北京宇宙飛行制御センターの正確なコントロールにより、月に近い地点での3度目の減速に成功し、月からの高度100キロの円形作業軌道に移行することに成功した。「光明日報」が10日に伝えた。
午前11時17分、北京宇宙飛行制御センターの指令により、「嫦娥2号」のエンジンが点火され、その約15分後にエンジンは停止した。リアルタイムのリモート観測データによると、「嫦娥2号」は月からの高度が1825キロの地点から約100キロの地点にまで近づき、118分周期の月周回軌道に移行、3度目の減速作業は無事成功した。
北京宇宙飛行制御センターの周建亮・副総工程師は、「今回の減速作業は比較的リスクが大きかった。このため、センターでは様々な応急対処マニュアルを定め、万が一に備えていた。今後、衛星に搭載された実験観測機器は計画通りに次々と作業を始め、科学探査活動を行っていく」と述べた。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年10月11日
|