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観点  
属性・発展途上国を改めて考える

 

自らを位置づける、相手の立場を思う

「何が中国の国の属性か。発展途上国、社会主義国、天生の大国か」と馬振崗氏。

 

馬振崗氏
 

馬振崗氏にとって、いわゆる中国は発展途上国であり、中国の現在のGDP1人平均レベルは、パキスタンやフィリピンに相当すると話す。「中国はやはり1つの社会主義国である。同時に、中国はまた天生の大国であり、国連安全保障理事会の常任理事国であり、国際社会で重要な影響を発揮している」

袁鹏所長は馬氏が総括した3つの属性を踏まえた上で、「中国は急速に台頭しつつある発展途上国である」と一言加えた。

さらに「国の属性については、自らが位置づけすると同時に、他者の我々に対する位置づけも考慮しなければならない。中国は成長の過程にあっても、成長はまだ不安定だ。だが、自らの発展の状態を冷静に認識し、また全世界がすでに我々を先進国と見ていることも意識する必要がある」と指摘する。

平和台頭にも筋肉鍛錬が必要

平和台頭の過程において、中国は同時に軍事の近代化の問題にも直面するだろう。西側の目には、中国の軍事近代化は平和の台頭の表れではないと映る。だが、袁鹏所長はそう考えていない。「過去、われわれはずっと平和の台頭を声高く叫んでいたため、外国に十分に説明するチャンスを数多く浪費してしまった。実際、平和の台頭の過程においては、食事の量は増え、できるだけ筋肉を鍛えたいと思った。だが西側は、これは潜在的な挑戦だと見る。今後、中国は様々なステータス(先進国と発展途上国)に適応しながら、国外とより意思の疎通を図らなければならない」

どうしたら先進強国とスムーズに意思を通わせることができるのか。袁鹏所長は2つの面で説明する必要があるとし、我々は国際秩序を破壊しておらず、しかも融和の方法を採用していることをはっきりと話すことだと指摘。いま1つは、行動をもって応える。国外がいかに我々を先進国と見なそうと、我々はまず国内のことをしっかりと処理し、国の利益に合った、周辺地域の利益にも合ったことを行う必要があると強調する。

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