月探査衛星「嫦娥2号」は予定されていたテスト・検証、科学調査任務を完了した後、どこへ向かうのだろう?「嫦娥2号」衛星システムの黄江川総設計師によると、その結末には3つの可能性があるという。
黄総設計師は、「もし各任務が順調に進めば、『嫦娥2号』は半年間にわたる規定の活動を終えた後もまだ相当量の燃料を残しており、『ノルマ以上』の更なる任務を行うことができる」と述べる。
中国の月探査プロジェクト管理部門、科学者、衛星技術者などはこれまでに「嫦娥2号」の最終的な命運について研究を行い、以下のように大まかな3つの構想を打ち立てたが、最終的な結論はまだ出ていないという。
1つめの構想は、「嫦娥2号」から転送されたデータに対して総合的な研究を実施し、月に対して更なる調査を行い、最終的には衛星を月面に落下させるというもの。これは、「嫦娥3号」等の後続任務に向け、技術実証を提供するものとなる。
2つめの構想は、「嫦娥2号」を月から離れた、さらに遠い宇宙に向けて飛ばし、中国の深宇宙探査能力を検証するというもの。
3つめの構想は、「嫦娥2号」を地球に向けて飛ばし、地球の衛星とするというもの。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年10月1日
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