中日間の経済摩擦は両刃の剣
日本の一部のアナリストは、今回の漁船衝突事件による中日経済への影響で日本は改めて考え直すことになると見ている。日本政府に中国側の要求への迅速かつ適切な対応を促す一部の経済学者は、今後の日中関係において、中国は日本の安定かつ信頼できるパートナーになるべきとの考えを示している。中日間の貿易規模がますます拡大する中、このような揉め事は、日本の対外経済関係の発展と国内経済の改造計画に不利となる。
『西日本新聞』は評論の中で、現在多くの日本企業や従業員が中国に長期駐在しており、今回の事件は彼らに不安を与え、ビジネスにおいても中国側関係者から不満や不信頼を受けていると記す。日本の『週刊経済』が企業に行った調査によると、7割の企業代表者が危機の早期解消を望んでおり、中日間の経済貿易関係が今回の事件で影響を受けることを望まないと回答した。
『ウォールストリート・ジャーナル』は日本の海江田万里・経済財政担当相の言葉を引用し、中国との関係が緊迫化することは日本経済にとってリスクとなると報じた。また海江田氏は、マイナス要因や円高が進む中、日本経済の回復は減速していると話す。
今回の事件による日本経済への影響は、まさに傷口に塩を塗る状態と言える。一部の日本人は「日本は中国経済に過剰に依存している」と見ており、今後中国に対して慎重になるという警戒姿勢が示され、「中国は金融と貿易を通して日本を抑制しようとしている」という見方も再び強まっている。
これについて、中国商務部研究院・日本問題専門家の唐淳風氏は『環球時報』に対し、「欧米経済が低迷する中、日本経済の中国市場への依存度は30%を超え、日本に中国という巨大な市場は欠かせなくなっている。中日両国とも、政治の矛盾が引き起こす経済摩擦は両刃の剣であることを知っている」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月26日 |