月探査衛星「嫦娥2号」 搭載カメラの解像度は7メートル以下 関連方面が明らかにしたところによると、中国の月探査計画第2期プロジェクトは順調に進展しており、月探査衛星「嫦娥2号」、キャリアロケット「長征3号丙」は現在、打ち上げ前のテスト準備を行っている。今年末までに打ち上げが行われる予定だ。「北京晩報」が16日に伝えた。
中国の月探査計画第2期プロジェクトの先導衛星である「嫦娥2号」の重要任務の一つは、「嫦娥3号」の着陸予定エリアの高解析度画像を取得することだ。「嫦娥2号」の月軌道は月からの距離が100キロであり、月からの距離が200キロだった「嫦娥1号」よりも近距離から月面を撮影できる。
「嫦娥2号」に搭載されているCCDカメラの解像度も、7メートル以下にまで高められ、「嫦娥1号」搭載のCCDカメラ(解像度120メートル)と比べると、性能は17倍となった。画像の明瞭度と解像度を高めるため、開発スタッフはカメラの感光システムに特殊な改造を施し、暗い場所の目標も捕らえることができるようになった。
このほか、プッシュブルーム技術により、自転する月面において、鮮明な全体画像を取得することが可能となった。プッシュブルーム技術とは、CCDカメラで細長い画像を取得し、いくつかの細長い画像を組み合わせて完全な画像を作ることを指す。
世界的には現在、解像度が10メートル以下の月面立体画像がまだない。「嫦娥2号」のCCD立体カメラはこれを実現する高度な能力を有している。「嫦娥2号」は「嫦娥3号」着陸の安全性を保証するとともに、世界をリードする科学成果の取得を目指す。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年9月17日 |