「端午節」「中国医学」、さらには「孔子」までもが、世界遺産登録に向けた競争の標的となっている。中国は今回ついに、中国針灸を国際上の「正真正銘の元祖」として、国連世界無形文化遺産への登録申請を行った。香港紙「文匯報」が伝えた。
5千年という悠久の歴史を誇る中国文化は、これまでずっと模倣されてきたが、一度として追い越されたことはなかった。四大発明から漢方医薬にいたるまで、「自主知的財産権を備えたコア技術」を周囲と惜しみなく分かち合い、隣国に幸福をもたらした。だからといって、他の国や民族が歴史や現実を歪曲しても良いことにはならない。中国は今回、「中国針灸」の世界遺産登録申請を行ったことで、自らの立場を主体的にアピールし、世界に対し中華文化を主体的に発揚することとなった。
中国の国力が増大するに伴い、中華文化も世界に広がっていくことは、大局の赴くところだ。正々堂々と世界に中華文明を広めることは、中国にとって必然的な選択肢といえよう。近い将来、中華民族の祖先が残したより多くの貴重な文化遺産が、世界文化遺産リストに名を連ねることは間違いない。
中国医学(漢方)医が主張する「根本的原因と症状ともに治し、根本的治療を主体とする」漢方医学の原則と同様、中華文化の真の復興は、「中国ラベル」を貼りつけるだけでは、到底成し遂げられない。「世界遺産申請」後、管理が愚かになり、各地で「ニセ大家」や「ペテン師」が出てくる状況はすでに人々の知るところだ。漢方医学さらには中華文化の保護・普及は、単に名声や利益だけを追うだけではいけない。文化伝承の重要性を再確認してこそ、人の心に幸福をもたらすことができる。(編集KM)
「人民網日本語版」2010年9月14日 |