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レアアースをめぐる争い  
レアアースため込む日本、中国に輸出制限緩和を要求

 

「中東には石油があり、中国にはレアアースがある」。これはトウ少平氏の1992年の言葉だ。だがレアアース(希土類)は石油よりも貴重とされながら、中国はまだレアアースによって相応の富を得ていない。一方、日本や米国などのレアアース使用大国は、中国からレアアースを安く購入してため込み、戦略的備蓄としている。ある消息筋によると、日本が海底に貯蔵するレアアースは、少なく見積もっても今後20年分はあるという。

中国がレアアースの輸出制限を決定すると、日本は繰り返し中国に輸出拡大を求めた。日本の要求は不合理であり、中国側は明確な回答を避けている。

▽日本は対中圧力を増大

レアアースとは、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)など17種類の希少金属元素を指す。ハイブリッドカー、携帯電話、超伝導体、精密誘導兵器など、ハイテク分野での広範囲な応用が可能だ。

中国は2007年からレアアースの生産に関する指導的計画を実施し、輸出の削減をはかり始めた。商務部が今年下達した輸出割当額は、前年よりも40%少ない。中国が輸出制限措置を打ち出すと、米国、欧州、日本などの西側諸国から強い反応が返ってきた。昨年6月には米国と欧州連合(EU)が、中国はレアアースなどの戦略的物資の輸出を制限しているとして、世界貿易機関(WTO)に提訴した。最近は日本も中国に圧力を強くかける側に回っている。

日本の経済産業省が8月中旬に述べたところによると、中国が今年7月にレアアースの輸出削減を発表してから、一部のレアアースは市場価格が20%値上がりした。先週北京市で行われた中日経済ハイレベル対話でも、日本はさまざまな場面でねばり強くレアアース問題を提起し、中国に輸出制限の緩和を求めるとともに、突然の輸出削減が世界の生産チェーンに影響を与えていると指摘した。

日本側の集中的な圧力に対して、中国政府は道理を備えた力強い回答を打ち出してきた。商務部の陳徳銘部長は同対話の開催期間中、レアアースの輸出制限は経済発展の促進、環境保護、国家の安全といったさまざまな要因を総合的に検討した結果だ。中国はレアアースの輸出を制限するだけでなく、採掘、生産、貿易など一連の流れにも制限をかけており、こうしたやり方はWTOルールに合致していると強調した。

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